ASUS TransBook T90Chi T90CHI-3775 【デザイン】 デザインは気に入っております。 タブレットの表になる画面周りはシールや表記は無し、タブレット裏面はシルバーの ASUS ロゴ、タブレット周囲のボタンは横置き左上にボリュームボタンと電源ボタンが配置されておりますが、0.5 mm 程度の突起なので目立ちません。タブレット周囲の左側に microSD カード挿入口がありますが、カード挿入しても吐出する部分は全くなく、すっぽり入ります。タブレット周囲の左右に内臓スピーカー用の開口部(網掛け状態)がありますがいずれも目立たず、右下に microUSB ポートが一つだけ。 OutCamera は表面右上隅に配置でこれも目立たず、FrontCamera は画面左側に液晶周囲の部材と同系色でこれまた目立たず。 キーボード面は右上部に Intel Inside のシールとシルバーの ASUS ロゴ、左上部に電源スライド・ボタンと Bluetooth ランプと充電ランプが配置、キーボード裏面にはSirialNumber のバーコード・シールや PC リサイクル・シール、CallCenter 電話番号シール、Windows ロゴシールが貼られています。 雰囲気は渋いです。Cafe のテーブル上で作業すると"できる"感じを漂わせることができます。目立った主張はなく、Cool な事務系ツール感です。 キーボード部にタブレット装着用の開閉ヒンジがあり、装着時は小型の携帯モバイル・ノート・パソコン風になります。 タブレットだけでは iPad には劣りますが、Surface と同等の Windows タブレットに見えます。 【処理速度】 期待通りの早さです。 Windows タブレットなのでブラウザでのインターネット閲覧では遅延はありません。インストール・アプリの動作はもたつきなくストレスありませんが、期待以上のサクサク感はありません。 MicrosoftOffice2013 をインストール利用していますが、動作に問題ありません。オンライン・ゲームやグラフィック・アプリ(CAD や写真加工、動画加工など)は利用していないので動作不明ですが、それらの用途での利用は厳しです。 CPU は Atom 1.46GHz、グラフィック・ドライバは Intel HD Graphics なので事務処理アプリ向けです。 C:ドライブの空き容量がしっかりあればアプリ切り替えはスムーズです。同時立ち上げ並列処理しても問題なく利用しています。 コーヒーを飲みながらの Excel 作業で全く問題なく利用できます。 【入力機能】 付属 Bluetooth キーボードは同一デザインで装着にてノート・パソコン風になります。 入力反応は遅延なく即応レスポンスです。 キー押下感ですが、残念ながら安価であるためキー"打刻"感になります。指初動にウェイトが必要で、その後ボトムまでスルリと抜けます。モバイル・キーボードなのでそれほど期待できません。キー間隔は肩を寄せてかしこまる感じでの入力姿勢になる狭さですがブラインドタッチはできます。[Enter] キーは中央右端配置でキー2つ分の大きさなため右小指での打刻操作で問題ありません。 [Enter] 上に [BackSpace] キーがありますがアルファベット・キーの半分なので操作に慣れが必要です。同じく [半角/全角] キーも半分です。 付属マウスは無いので別途準備します。microUSB ポートが 1 つしかないので Bluetooth マウスを利用します。 ちなみに小生はDigo2 MUS-BKT99BK です。大きさは掌で覆い隠すように収まるので、マッチして一体感があります。 Bluetooth は残念ながらチャタリングが発生します。その時の気分次第での発生なので、それほど頻発しませんが、利用時( 3 時間程度)では 5 回に 1 回の頻度です。チャタリング発生時にはマウスも持っていかれますので、画面タッチのみの反応で、フリーズはしません。 復旧は、タブレット電源ボタン押下でスリープに逃げてから、再度電源ボタン押下のスリープ復帰で戻ります。 2 度目の発生はほゞないので頻発感はありません。 【携帯性】 バツグンです。こじんまりしているのでビジネス・バッグ、ショルダー・バッグ、トート・バッグなどにスッポリ入ります。 重量感もないため、教科書と重ねて片手で持ち運んでもキャンパスで何ら違和感はありません。開かないとノート PC にはならないので、図書館への持ち込み作業が何気なくできます。サブ・ノートになるので、傍らに置いての作業です。 むろん Wi-Fi なので、外出先の Free Spot や携帯スマホのテザリングで問題なくインターネット利用できます。microUSB ポートでの充電になるため、スマホのバッテリーや AC アダプタが問題なく利用できます。 小生は Digio2 タブレットケース 8 インチ 対応 ブルー TBC-FIXF08NB を利用しているので、付属の AC アダプタと USB ケーブルと Bluetooth マウス Digo2 MUS-BKT99BK と USB (microB-A) 変換アダプタをポケットに忍ばせて携帯しています。 タブレット・ケースは一体感があり、まるで純正付属ケースぽくって気に入っています。 【バッテリ】 連続6時間持ちません。MicrosoftOffice 利用にて 4 時間で 10% を切ります。 OS の電源管理でディスプレイの電源を切る/スリープを 4 分で設定していますが、長時間利用は耐えません。 長時間利用ではACアダプタかモバイル・バッテリーが必要になります。 Bluetooth キーボードは常時電源 ON にて 1 週間以上持ちます。 タブレットの電源シャットダウン時に、キーボードの電源を OFF にして利用していますが、1 ヶ月利用にて 70% を切りません。 付属キーボードの電源ツール Chi Keyboard Power がありますので、タスクトレイにバックグラウンド起動しておりバッテリーの残量確認と残量低下時のアラームが有効になります。 OS のクリーンインストールにて消失した場合には、ASUS Japan の T90Chi のサポート・ページからダウンロードしてインストールできます。 【液晶】 1,280x800 (WXGA) のグレアですので綺麗です。8.9 インチの大きさなのでディスクトップ・アイコンの文字や設定画面の文字、起動したアプリの文字などがこじんまりして見辛いです。 タッチ画面の操作では、アプリやメニューなどによっては行間隔が狭かったり、アイコンの並び間隔が狭いため別のメニューやアイコンをタップしてしまう可能性がります。 Microsoft Edge や Google Chrome などのブラウザや Microsoft Office などのアプリなどでは、スマートフォンなどと同じ指でのスワイプやピンチイン/ピンチアウトも行えます。 【付属ソフト】 Microsoft Office Mobile が利用できます。Microsoft アカウントを登録すれば無料で利用できます。10 インチ以下のタブレット PC で Windows10 がインストールされていれば基本無料です。この製品だからプリインストールされている訳ではありません。 アプリがインストールされていなければ、Microsoft Store からダウンロードできます。いったんインストールしてしまえば、インターネットに未接続でも起動して利用できます。 以下のメーカーアプリがプリインストールされています。 ・ASUS Camera Indicator ・ASUS Install ・ASUS Live Update ・ASUS On-Screen Display ・Chi Keyboard Power ・Splendid Utility ・WebStorage ・WinFlash セキュリティ・アプリは McAfee のマカフィー・リブセーフの 30 日無料体験版がプリインストールされていました。 音楽再生は OS 標準の Groove ミュージックか、プリインストールされている Windows Media Player の利用になります。 DVD を再生するアプリは標準でプリインストールされているものはありません。別途 Microsoft Store からダウンロードします。 インターネット・ブラウザは標準で Microsoft Edge になりますが、Microsoft Internet Explorer 11 (IE) を利用することもできます。 インターネット・メールは標準のメールになります。Windows Live Mail の利用なら別途 Windows Essentials からのインストールが必要です。 Windows10 の標準バックアップ・ツールとしては、「ファイル履歴」か「バックアップと復元(Windows7)」を利用します。 【総評】 利用用途を外出先での利用、ディスクトップ PC 以外の場所での利用を目的としておりますで、大変満足しております。 ノートパソコンのイメージで購入いたしましたが、起動するとメーカーロゴが縦向きで起動します。タブレット(縦向き)状態での起動ですね。それを横向きに置いて、セットの Bluetooth キーボードに装着しますので、ロゴ表示が縦向きになります。違和感があります。 OS 起動後にタブレットの向きを変えると、画面の向きも自動で回転しますので、利用には何ら問題はありません。BIOS もタブレット(縦向き)状態での起動です。 メーカーに問い合わせたところ、仕様のため起動の向きは変更できない(当然か...)とのことでした。 Windows10 の 32Bit ですが、動作は問題ありません。November Update(TH2)も何のトラブルもなく更新できました。 宿命なのか Bluetooth チャタリングは発生します。その時の気分次第模様...。発生時には、電源ボタンでのスリープにしてからの復帰で改善しております。 記憶領域(64GB)に限りがあるため、microSD カードを常時装着して利用しております。 Microsoft Office 2013 Home and Business も快適に動作しております。 Microsoft Office Mobile も無料で利用できます。ただメニューが簡易なため互換性の不安があります。 Evernote 、DropBox、OneDrive、Google Drive、WebStorageなどクラウド系の更新も適切に行われております。 Android スマートフォン(5.0 Lollipop)とのテザリング(Wi-Fi, USB, Bluetooth)も正常に出来ております。 小生の端末では、Bluetooth テザリング時に Windows の再起動を毎回行わないと、アクセスポイントが表示/選択できませんでした。 セットの Bluetooth キーボードの再ペアリング時にはコツが必要です。 Windows の Bluetooth 管理で、ペアリングを開始設定しても 30 秒以内にキーボード側のコード入力までを行わないと、コード誤り msg が表示されてペアリングができません。 ペアリングすると最初の数回は画面にペアリング・コードが表示されてそのコードをキーボード側に入力[Enter]でペアリングできますが、回数を経過するとペアリング・コードの入力欄が表示されてコードを要求されます。 メーカーに問い合わせたところ、特別なコードがある訳ではなく任意のコードで良いとのことで数字「1234」を案内されました。 ペアリング・コード欄に「1234」と入力(ソフトウェア・キーボード利用)して[次へ]、キーボード側でも「1234[Enter]」で無事接続完了しました。これらの操作を短時間(数十秒か...)の内に行わないと接続を諦めてしまうみたいです。 Bluetooth キーボードは電源 ON 状態でも Full 充電で 1 週間以上は持っています。利用しない時には小まめに電源 OFF してますので、1 ヶ月利用で 70% を切りません。 電源ボタンがペアリング・ボタンを兼ねているので、2 秒以上右スライドしすぎるとあっさりと再ペアリング状態(Bluetooth ランプ点滅)になるため、キーボード・アイコンを削除してからの再ペアリングをする羽目になります。 電源ボタンはバネがついているので瞬間に指を離すと ON 位置にもどります。 サブノートとして大変重宝しております。少々癖はありますが、それも楽しみです。 緊急時に備えて回復ドライブは USB メモリに作成して担保しております。PC 利用では何があるか分かりません。 しばらく利用してトラブルなければ、メーカー・ショップ・サイトから延長保証サービスを購入して適用しようと考えております。無償修理が最大 3 年まで延長できる模様です。